2010.6.2 |
ショップがストリートを変える~新長浜横丁~長浜鮮魚市場に程近いとある古いビルの一画が、今とても熱い通りになっている。 この通りが変わり始めたきっかけ それは、2年ほど前に福岡R不動産に届いたメールだ。 高原正伸建築設計事務所の高原さんから、「中央区長浜で設計事務所としてスペースを借りていたのですが、志摩町へ移転することにしています。昭和な路地に面した格安のスペースで、もったいないので誰かいい人がいればと思い、連絡した次第です。」というメッセージ。 そして案の定物件はいい感じであり、さらに古い建物独特の雰囲気に親しみを覚え、「横丁ワンボックス」というタイトルで募集すると、あっという間に借り手が決まってしまった。 それが、アパレルショップDirectors。天井抜いて、かなりの開放感。 昔から営業している飲食店の方にお話を聞くと、「こんなところで洋服屋さん?!大丈夫?」と驚かれていたが、実際僕たちも初めは驚いた。人通りは少ないし、特にターゲットになるようなオシャレな人はとても見当たらないような路地だったので。 どんな経緯でこの物件に出会ったのでしょうか? Directorsの藤戸さんによると、「アパレルと言っても、元々は卸専門でしたので、ここでの販売以外にも仕事はしてるんです。そろそろ直営店を出したいな、と考えていた時に福岡R不動産のサイトでこの物件に出会い、ショップ兼アトリエで借りたいと、内見する前からもう決めてました。実際今でも人通りがガッツリ増えましたってことではなく、知っている人がここを目指して来てくれてます。路地なので賃料が安いのと、すぐそばでうまいゴハンを毎日食べられるのがうれしいですね。」とのこと。 そして、オフィスが集まってきた。 Directorsがオープンしてから程なくして、風変わりな入居者さんを連れてきた僕たちに驚いたオーナーさんから、「2階も空いてるんですよ。」ということを聞き、今度は「横丁クラスルーム」というタイトルで募集してみた。 その結果、2階に入っていただいたのは、2組の設計事務所さん。本当に学校みたいに並んでいて、「横丁クラスルーム」というタイトルがぴったりの空間。 さらに、アパレルショップと飲食店がオープン 実は、この建物にはまだ空いている区画があったのだ。しかし、あまりのボロさ故、オーナーとしてももう募集をしていなかった。実際、内見してみると本当にボロボロで、壁には地震の影響で大きなクラックが走っているし、水周りも悲惨な状況だった。 もう1件は、30年以上続いた喫茶店「つどい」というお店の跡を改装し、「海鮮角打つどい」という飲食店をオープンさせた葉山さん。 「良い名前だったんで、前のお店の名前もらっちゃいました。内装もほとんどそのままですよ。一部壁を塗装したのと、空調を入れ替えたことくらい。ほとんど費用かかってないんです。」と葉山さんが言う通り、たしかに内装はほとんど変わっていない。見事なリニューアルオープン。 新長浜横丁の今後 昔からの飲食店が連なる路地だったこの横丁に、少しずつ新しい風が吹き始めている。アパレルって大名とか今泉でしょ?っていうエリアの概念も打ち壊し、新しい人の流れができていくのはお店の持つ力だろう。 車が通らないだけで、こんなにも流れる時間がゆっくりしているのかと感じる横丁ストリート。行ったことがない方は是非立ち寄ってみてはいかがでしょう? Directors(ディレクターズ) |
URLをコピー
|
PC版 | copyright(c)福岡R不動産 |