マル・スケルトン

別記事でオフィス区画をご紹介中の複合建築。こちらは店舗として利用可能なスケルトン物件です。

建物自体、博多の寺町（供所町）にふさわしい風景となるべく、古き良き日本建築・地域の歴史に対するオマージュとも言える意匠が随所に盛り込まれています。

基本的は「現代的なミニマムデザイン」という雰囲気ですが、なんだか懐かしい円窓や切妻屋根を連想させるファサードなどを見るに、パッと見で築年数を測ることができない感じとでも言いますか、良い意味で古いのか新しいのかよく分からない、という不思議な印象を与えてくれる建物です。

この区画は2階なので視線の抜けこそありませんが、当物件のアイコンである円窓越しに目線の合う街路樹の存在をはじめ、道行く人々や車などの動的な光景など、アーバンで垢抜けた感じのハコに仕上がっています。

飲食不可である点は残念ですが、分割貸しも相談できそうなので、もう少しミニマムな規模をイメージしてる方でも検討の余地ありかも。

また、入り口に関しても、共用エントランス側からのELVと専用の外階段側とで、2つの動線が敷かれていまして。仮に分割で借りた場合でも両店舗の雰囲気が邪魔し合わないってところは地味だけど良いですね。

個人的には設計のみならず、企画と実行の観点で最大限の敬意を送りたくなる建物であり、率直に、面白い不動産が登場したなぁという感想を持っています。

一見、廃りのなさそうな意匠がどのように変化していくのか、この先も長く見守っていきたいと思える存在です。

※1F路面区画はすでに成約済みです
※3F〜7Fは事務所としての利用が可能です（別記事にて募集中）