ポリゴンでアート思考

薬院の街で、ひときわ目を引く外観。
90年代後半、デザイナーズマンションと呼ばれる物件が台頭し始めたころに、今回の物件も誕生しました。自然界への調和を拒んだような、アーティスティックな建物に期待が膨らみます。

情熱の赤というけれど、室内は派手すぎることなく、意外と落ち着いた空間に仕上がっているのはさすがの一言。直線が多くスタイリッシュながらも、アクセントの赤色と、濃淡のある木部色とのコントラストも相まって、かわいらしさも感じる色彩です。どこを向いても多角形のモチーフが目に入り、どの角度を切り取っても、絵になる。

3DCGの世界では、立体的な物体の曲面を構成する、最小単位である多角形。三角形や四角形などの多角形の集まりによって、立体的な曲面を表現することができます。

それは、多様な尖った感性やバックグラウンドを持つ人々の考えを受け入れ、不確実性をも恐れず柔軟な姿勢を取ることで、次第に豊かなアイディアが生まれ、円滑なまとまりが出てくる現代社会にも通じるところですね。仕事で意見がぶつかった日にも、家に帰ると「私も丸い地球を構成する1ピースに過ぎないしな！」なんていうポジティブ思考になれそう。共感してくれる方も、なに言ってるかわからない方も大丈夫です。

都市と密接に繋がり、最先端の情報に身を置きながらも、自分自身と向き合う時間は大切にしたい。四半世紀が経った今も変わらない、アーバンライフの理想が詰まった空間です。

※事業所利用の相談可です