輝く鱗に色をつけて

鱗模様とアーチの開口を見れば「はいはい。あのシリーズね。」とヴィンテージマンション好きな方はすぐにお分かりかと。

これが「高宮」駅徒歩４分の場所にあるの知ってましたか？正直、僕は全く知らなかったです。ここまで特徴的な外観なのに恥ずかしい。建物の前にある公園ばかり見て、「今日も平和だなー」と素通りしていたピースフルな僕をお許しください。

改めて近くで見るとやはり圧巻。左官職人の技はもちろんのこと、細部まで行き届いた管理体制が外部の者を寄せ付けない、どこかピリピリとした空気を醸し出しています。でも、どことなく優しい雰囲気も持っていて、まるで近所の子ども達を見守る寡黙なおじいちゃんみたい。

お部屋はフルリノベ前提の素材状態。ヴィンテージの空気感を残しつつ、素敵な空間を作り上げてほしいですね。LDKと洋室をぶち抜いて開放的な空間に仕上げるのが定番といったところでしょうか。

バルコニーからは緑がチラホラ見えますし、椅子が置けるぐらいのスペースはあるので、コーヒーを飲みながらゆっくりと流れる時間を楽しんではいかが？

そういえばこのマンションに入ってから、なんだか時間がゆっくりに思えるし、気持ちは穏やかな感じに。なんとなくですが歩くスピードも自然とゆっくりに。建物に受け入れられた気がするというか、雰囲気に完全にのまれました。

これって最高の褒め言葉じゃない？

そこらの若造じゃ醸し出せない重鎮特有のドシっとした落ち着き。だけど、たまに見せる笑顔が優しい。まさにレジェンドにしかできない技よ。