昨年、10組の定員にも関わらず111 組の方にご応募いただいた糸島トライアルステイ。
募集が終わった後も「次はいつやるんですか?」という問い合わせをたくさんいただきました。
そこで、今年もやります、糸島トライアルステイ! より移住へのサポートが充実したプログラムに進化していきます。
※イベントは終了いたしました。ありがとうございました。昨年の舞台となった芥屋の海。こんなきれいな海がある場所に住んでみたいものです。 今年は前回よりも期間を延長して、6月から12月の7ヶ月間。
その期間の中で約3週間、糸島での生活を体験していただくモニターを募集します。
夏のイメージが強い糸島ですが、秋や冬にはたくさんのイベントや農作物の収穫、紅葉にカキ小屋など、それぞれの季節に魅力があります。だからこそ、ぜひこの機会に夏ではない糸島も体験していただきたい。
昨年のトライアルステイの様子。(左)地域の人とのバーベキュー。 (右)退去の時の様子。ちょうど稲穂が色づいた時でした。 そもそもトライアルステイとは
トライアルステイとは、地域の魅力的な空き家を移住希望者にお得な条件(3週間賃料500円+光熱費など)で提供し、体験居住を通して地域とのフィット感を確かめていただくプログラム。
滞在後にアンケートやインタビューなどモニタリングにご協力いただく必要はありますが、期間中の糸島での過ごし方は皆さまの自由。エリアを深く探求するもよし、人と交流するもよし、物件を探すもよしです。せっかく3週間糸島で生活できるので、ぜひこの機会を移住の準備期間に使っていただければと。もちろん、行政の担当者と福岡R不動産のスタッフが滞在のサポートも行います。今年は参加者からの要望が多い、糸島で活動する移住者の紹介や物件ツアーも行う予定です。
ここで、もう一度糸島の魅力の確認
まずは、なぜ糸島が人気なのかということを再確認。
昨年の募集の際に僕たちが挙げた糸島の魅力は以下の3つでした。
1. きれいな海などの豊かな自然環境
糸島と言えば、やはりきれいな海。福岡市内から糸島半島へ海沿いを走るにつれ、海がきれいになっていきます。海岸沿いにはいくつものビーチが点在し、海水浴にサーフィンに、バーベキューと海好きにはたまらない環境。
また、南側には脊振山がそびえ、その麓には田園が広がっているため、実は海に加えて山や田園風景も楽しめるのが糸島です。
海に山に田園風景という豊かな自然環境を、サーフィンや登山、農業とそれぞれ思い思いに楽しんでいます。 2. 福岡市中心部とのアクセスの良さ
福岡市の中心部から車で40分ほどの距離にあることを抜きには糸島の魅力は語れません。糸島は、福岡に暮らす人のビーチリゾートであり、福岡を生活圏に入れて田舎暮らしをする人の居住地・別荘地として人気を集めています。豊かな自然環境と都市への距離感、この無理のないバランスの良さがリアルに移住を検討する上で背中を押してくれます。
福岡市の中心部から40分前後という距離感。 3. 質の高いお店とイベント
糸島は新鮮な魚介類はもちろん、オーガニック野菜や糸島豚など、食材が豊富。そのため、食材にこだわったお店が様々なところにあり、さらに食べ物だけではなく陶器や木工、ガラスなどのクラフト作家が多く、工房も点在しています。
また、夏の終わりに芥屋のビーチで行われる野外フェス「SUNSET LIVE」は今や全国区、糸島のクラフト作家の作品を一堂に見ることができる「糸フェス」などのイベントも見逃せません。
糸島では様々なイベントが行われ、個性的なお店が点在しています。(左上)SUNSET LIVE。 (右上)またいちの塩。 (左下)船越のカキ小屋。 (右下)糸フェス。 福岡市に近くて、豊かな自然環境があり、質の高いお店とイベントまである糸島。これらの要素が混ざり合って、自然と寄り添ったライフスタイルを感じさせてくれるところが大きな魅力ではないでしょうか。
糸島の魅力については昨年のコラムで詳しく説明しておりますので、下記をご覧ください。
今年のトライアルステイはついに糸島へ! この夏、糸島の海辺で3週間暮らしてみませんか?
糸島で新しい動きを起こしている移住者たち
また、糸島の特徴として、移住者が多く、新しいコミュニティがどんどん育っていることも挙げられます。その中から、それぞれのコミュニティの核となっている2つの場所をご紹介。
■糸島の作り手と使い手をつなぐ、糸島くらし×ここのき
筑前前原駅前にある前原商店街。かつては唐津街道の宿場町として栄えた場所も、他の田舎と同じようにシャッターが目立つようになってきました。そんな商店街に新しい風を入れたのが今回ご紹介する「糸島くらし×ここのき」。
店内の奥にはカフェもあり、美味しいコーヒーを飲みながらゆっくりすることも。 Uターン者である野口さんが始めたこのお店。もともとは糸島の森を守りたいと間伐材を活用した商品を売る店としてスタート。そして、いつしか木工に加え、陶器などの糸島の作家の作品や糸島で作られた食品など、ここに来れば糸島の作り手を知ることができる場所になっています。
糸島のお店と言うと景色が良いところというイメージのため、「なぜ前原商店街?」とずっと疑問に思っていたので、野口さんに聞くと「縁ですかね」という糸島らしい答えが。
左:「糸島くらし×ここのき」の可愛らしい外観。 右:Uターン者でもある店主の野口さん。 「自分ができることを一生懸命にやっていたら、地域の人はきちんと見てくれていて、困ったときには助けてくれます。だから無理せず自分のペースでコツコツとやることが大切」と話す野口さん。このお店も商店街の方に紹介していただいて借りることができたそうです。
また、取材した日もそうでしたが、ここには色んな人が訪れます。たまたま同じタイミングで来たお客さんが野口さんをきっかけに仲良くなり、繋がっていくこともしばしば。人と人が繋がるのもこのお店の魅力です。
中には糸島に移住したい人が訪ねてくることもあり、僕の知り合いの移住者の中にもこの場所があるから糸島に移住を決めた人が何人もいます。とにも人を惹きつける何かをもっているお店です。
糸島を知るためにも一度は訪れてほしいお店、それが「糸島くらし×ここのき」。糸島を訪れる際はぜひお立ち寄りください。
■糸島らしい子育てを模索する、わくわく子どもえん
次に糸島の自然環境を活かした幼児教育をしている「わくわく子どもえん」。
糸島の西側に位置する二丈地区福吉の園舎を訪れると、そこでは作戦会議の真最中。作戦会議とはその日の遊びを子供たちと一緒に考えるミーティング。そこで子供たちは今日したいことを話し合いで決めていきます。
まだ4月というのに、もう海で遊んでいました。子供たちはたくましく育っています。 この日はまず初めに、昨日大根をいただいた農家さんにお礼をするために山へ、その後は4月というのに海へ。実は3月には海開きをしたそう。子供たちは本当にたくましいです。
運営をしている川口さんにお話を聞くと「子どもたちの好奇心、想像力を大切にしたい」という言葉が。もともと川口さんは、福岡市内の保育園で働いていました。その後、糸島に移住してここでなら理想とする保育ができるのではと感じていたところ、周囲の人の要望もあり「わくわく子どもえん」をオープン。はじめは、自宅の庭にテントを張って始めたそうです。
いつしか、その教育方針に賛同する人たちが増え、今の場所に移転。この場所が羨ましいのが、裏がすぐ海と言う立地。これは子供たちが3月にも関わらず海に行きたいというのも納得です。
左:代表の川口さんと子供たち。 右:最近引っ越した新しい園舎。 また、もう一つの特徴として、移住者の子供が多いことが挙げられます。せっかく豊かな自然がある糸島に来たのだから、やっぱり自然と寄り添った子育てをしたいという方が多く、中にはわくわく子どもえんがあるから糸島に移住してきたという人も。
自然の中で、のびのびと、そしてたくましく子供を育てたいという方にはお勧めの場所です。
そんな糸島であなたも3週間生活してみませんか?
と、2つの場所を紹介しましたが、糸島にはまだまだ魅力的な人や場所がたくさんあります。そのため、ぜひトライアルステイで糸島に実際に住んでみて、自分にあった人や場所を見つけてください。
移住の際に重要となるのは実は地元の人のネットワークだったりします。そのため、トライアルステイで糸島での生活を体験することももちろん大切ですが、3週間という期間そこで暮らすことを、地元の人と知り合えるチャンスと捉えてもいいのではないでしょうか。その時に今回紹介した2つの場所のようなところが色んな人と繋がるきっかけを作ってくれるかもしれません。
糸島にある秘密の場所。ここに来ると心が穏やかになります。 今回の舞台となる加布里
そして、今回の舞台となる加布里。個人的には利便性と自然環境のバランスが糸島の中で一番取れている地域ではないかと思っています。
加布里漁港の夕焼け。こんな場所が近くにあるなんて、羨ましい。 まず、一番嬉しいのが、加布里駅まで徒歩15分という立地。自転車を使えば5分ぐらいで着きそうです。その加布里駅から天神までは電車で40分弱。これなら通勤も現実的。
糸島市の真ん中に位置する加布里。駅も近く福岡市中心部にも行きやすい場所です。 次に糸島市の真ん中に位置する立地も見逃せません。これなら、センスの良いお店が多い志摩地区にもすぐですし、落ち着いた雰囲気で元々の糸島の空気が漂う二丈地区にも行きやすい。ある意味、糸島を満喫するにはもってこいの場所かもしれません。
そして、今回の物件は加布里漁港のすぐ近く。近所には干物が干されていたり、冬にはカキ小屋ができたり、美味しいお魚の飲食店があったりとまさに古き良き漁師町という場所にあります。
さらに、漁港から少し歩くと小さな砂浜があり、あまり人が来ないので、まるでプライベートビーチのよう。思う存分海水浴を楽しむなら、芥屋などのビーチに行った方がいいかもしれませんが、日常的に遊ぶのであれば、こちらで十分。
漁港がある加布里。干物にカキに、魚介類が豊富。近くには小さな砂浜も。 また、海の向こう側には糸島の象徴の一つでもある可也山がそびえ、ひいた海に写る夕焼けも見惚れるほど美しい。毎日変わる景色、飽きることはありません。
生活がしやすいにも関わらず、自然も満喫できるこの環境、ぜひ体験してください。
物件はというと漁港から少し入ったところにある一軒家。大正と昭和、平成という3つの時代に建てられた家が並ぶ不思議な物件。今回はそのうち2つの家がトライアルステイの舞台となります。
母屋となる昭和の家は、まさに昭和という雰囲気。「おばあちゃんの家ってこんなんだったな~」という感じです。ただし、水回りはなかなかの清潔感。これは嬉しいポイント。もう一方の平成の家は、よくあるアパートのような作りなので、こちらの方が慣れていて落ち着くという人もいるかも。1階は車が3台は停められる広いガレージになっていて車庫として使ってもいいですが、個人的には作業場として使いたくなります。
今回のトライアルステイ物件。大きなガレージがあり、何かしたくなります。 また、この物件、トライアルステイ後に借りたいという方がいれば、オーナーさんがご相談にのってくれるそうなので、ここを足掛かりに本格的に糸島移住を始めてもいいのかもしれません。
それでは、本題の糸島トライアルステイへのご案内。
以下、少しかたいですがプログラムの紹介です。
糸島市では、定住人口の拡大につながるまちづくりを展開することにより、市民が生活の質の高さやそこに住む誇りを実感し、市外の住民からは住んでみたい土地として選ばれる地域となることを目指しています。
そのため、糸島市には移住希望者にとってどのような魅力があるのか、また、どのようなことが要望されるのかといったことを調査することを目的として、福岡都市圏等の移住希望者を対象としたモニタリング調査「糸島市トライアルステイ」を行います。
具体的には、糸島市での暮らしに関心のある方に、市内の空き家で約3週間生活・通勤などを体験していただき、その後、受入体制整備促進のために必要な基礎データ抽出のためのヒアリング・アンケート調査にご協力いただきます。
なお、本事業は、実施主体である糸島市より、その委託を受け、株式会社DMX(福岡R不動産)が実施しています。滞在中のサポートは糸島市の担当者と福岡R不動産のスタッフが行います。
続いて、募集概要です。
滞在場所:糸島市加布里
期間:
第1期 6月20日(土)~7月12日(日)
第2期 7月18日(土)~8月9日(日)
第3期 8月15日(土)~9月6日(日)
第4期 9月12日(土)~10月4日(日)
第5期 10月10日(土)~11月1日(日)
第6期 11月7日(土)~11月29日(日)
第7期 12月5日(土)~12月27日(日)
※期間中は、最低14日間以上の滞在が必要となります。
対象:糸島市への移住に興味のある方
定員:7組程度
条件:
○賃料 500円(1物件1期あたり)。
○水道光熱費は1日あたり500円(1期間あたり11,500円)の費用がかかります。
○保証金 3万円(事後に水道光熱費等を精算します)。
○事業趣旨をご理解いただき、体験中のアンケート・インタビュー等にご協力ください。
○体験中の写真とインタビューの内容は記事として糸島市のホームページ等で情報発信いたします。
○メディア取材にご協力ください。
○必要最小限の家具(座卓等)、家電(冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・洗濯機)は実施者がご用意します。
注意事項:
・期間はご希望に添えない可能性があります。
・物件は掲載のものから変更になる可能性があります。
・使用できない部屋がある場合があります。
・寝具・リネン・タオル等はご持参ください。(最低限の家具・家電はご用意いたします)
・車があると生活が便利になるため、車の手配は各々行ってください。
・定員を超えた場合は、頂いたアンケートをもとに選考させていただきます。
(当選者には5月20日以降メールでご連絡いたします)
・募集締切は5月17日(日)となっています。お早めにご応募ください。
トライアルステイに参加希望の方は下記のアンケートフォームよりお申し込みください。今回はお申し込みできない方も、糸島での生活にちょっとでもご興味がありましたら、ぜひアンケートにご協力ください!
※参加お申込みの受付は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました!