今回で3回目を迎える糸島トライアルステイ。
過去2年間では17組の定員に対して200組以上の方に応募いただきました。
10倍以上の競争率の中から選考された参加者の中には、実際に糸島に移住した人も。
そんな多くの人を惹きつける糸島トライアルステイ、今年も開催が決定!
※募集は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
きれいな海と山に囲まれた糸島。 今や全国的に注目度が高い糸島
きれいな海に代表される自然環境に新鮮で豊かな食材、質の高いお店やイベントなど様々な魅力に溢れる糸島。ここ最近は、全国紙に取り上げられることも多く、福岡だけではなく、全国的に注目を集めています。特に東京の方からは、福岡の湘南と呼ばれたりすることもあるようで、むしろ湘南より、交通の便が良く、海がきれいという声も聞かれます。
糸島の魅力については一昨年のコラムで詳しく説明しておりますので、下記をご覧ください。
今年のトライアルステイはついに糸島へ!この夏、糸島の海辺で3週間暮らしてみませんか?
豊かな自然に質の高いお店やイベントと糸島には様々な魅力が。 この豊かな自然が福岡市中心部から40分ほど
あと忘れてはいけないのが、福岡市中心部からの距離。
だいたい車で40分ぐらいという身近さも糸島の魅力の大きな要素。
この近さなので、カフェで海を眺めながらゆっくりと朝食をとって街へ仕事に向かったり、朝キス釣りに糸島に行って昼過ぎには福岡市に戻りキスの天ぷらを肴に家でお酒を呑んだりと気軽に行けるのが糸島の良いところ。
この自然を満喫するために、休日を丸一日使わなくてもいい、それが糸島。まさに都市と自然が近いと言われる福岡の魅力を実現してくれている場所なのです。
福岡市の中心部から40分前後という距離感。気軽に行けるのが糸島の良いところ。 体感してほしいのは、暮らす場所としての糸島
メディアで取り上げられる機会も増えた糸島ですが、週末のドライブコースや遊びに行くスポットとしての視点で紹介されることがほとんど。たしかに福岡に住みながら、休日に糸島の魅力を満喫するのもいいのですが、暮らすからこそ感じることができる魅力がまだまだあります。
糸島でプロジェクトを初めて今年で4年目。これまで糸島に何度も通う中で、多くの移住者にお会いして、暮らしているからこそ体感する糸島の魅力をたくさん教えていただきました。
例えば、子育て世代の移住者には、
「町中に住んでいると休日子供たちをどこかに連れて行くことは事前に計画を立てて1日作業になりますけど、糸島だと昼前に起きて、夕方ぐらいに海に行こうかとその日の気分で子供たちと遊べます」と子育て環境の快適さを。
自然が身近な環境で、みなさん想い想いに暮らしています。 イギリスからの移住者には、
「糸島のコミュニティーは人と人との関係性が意外と窮屈ではなく、程よい距離感です。ゆるくつながっていても、困ったときには誰かが助けてくれます。」と近所付き合いの良さを。
暮らしているから感じる魅力を多くの移住者に聞いているうちに、僕が今まで知っていた糸島は、ほんの一部であり、まだまだ知らないことばかりだなと実感させられます。
<参考>
糸島移住者インタビューvol.1 「その時」に最善な場所を選ぶ。定住しない「移住型の暮らし」
糸島移住者インタビューvol.2 ものを創る人こそ、糸島へ
糸島移住者インタビューvol.3 時代を切り開く自給スタイルの発信「いとしまシェアハウス」
とはいえ、暮らす場所としての糸島は、住んでみないと分からないですよね。
そこで試しに糸島に住んでみるトライアルステイ
そこで暮らす場所としての糸島を知るための企画が、このトライアルステイです。
トライアルステイとは、地域の魅力的な空き家を移住希望者にお得な条件(3週間賃料500円+光熱費など)で提供し、体験居住を通して地域とのフィット感を確かめていただくプログラム。
昨年度のトライアルステイの様子(ガレージでのバーベキューや近所の散歩での1枚)。 滞在後にアンケートやインタビューなどモニタリングにご協力いただく必要はありますが、期間中の糸島での過ごし方は基本的には皆さまの自由。エリアを深く探求するもよし、人と交流するもよし、物件を探すもよしです。
せっかく糸島で生活できるので、ぜひこの機会を移住の準備期間に使っていただければと。もちろん、行政の担当者と福岡R不動産のスタッフが滞在のサポートも行います。糸島への移住をより具体的に検討できるようにするため、移住者との交流会や物件ツアーも行う予定です。
トライアルステイ参加後、糸島に移住した加藤さんにインタビュー
いろいろと糸島とトライアルステイについて説明しましたが、実際に参加した方の声が一番参考になると思い、2014年の糸島トライアルステイに参加後、実際に移住した加藤さんに話を聞いてみました。
加藤さんは、もともと福岡市出身。大学進学で関西に、就職で東京に移住し、2011年に福岡に戻ってきました。その時に、多くの友人に「糸島は良いよ」と聞いていたそう。お仕事も蜜蝋キャンドルの作家として活動しており、働く場所はある程度自由。さらに糸島には木工や陶芸などのクラフト作家さんも多く、良いかなと思っていたそうです。
糸島に移住した蜜蝋キャンドル作家の加藤さん。 ――トライアルステイに応募したきっかけは何だったんですか?
糸島を勧めてくれていた友人たちが、どんどん先に糸島に移住して、そろそろ自分も物件を探そうかなと思っていたところに、糸島トライアルステイを知り応募しました。その時はまだ糸島のどこに住むかも決めてなく、実際に暮らせるので良い機会だなと思って。
長いようで短いトライアルステイ
――参加してみてどうでした?
はじめは3週間もあるので、長いなと思っていたのですが、実際に暮らしてみるとあっという間でした。9月だったので、「サンセットライブ」や「糸島クラフトフェス」などいろんなイベントがあって何かと忙しかったですね。
あと、滞在した芥屋は車がないと不便ということもよく分かりました。車は必要だろうなというイメージはあったのですが、想像以上でしたね。実際に移住するなら今の家のように駅の近いところがいいなと。それと、夜は静かで暗いので1人暮らしだと寂しかったです。
筑前前原駅徒歩圏にこんなに緑がある場所があるとは知りませんでした。 ――この家はどうやって見つけたのですか?
芥屋での生活を体験して、駅近くで雰囲気が良い物件を探し始めました。でも、なかなか見つからなくて。一度、岐志で良い物件があったんですが、やっぱり交通の便が気になって、決断できなかったですね。
そんなとき、知り合いに紹介していただいた不動産屋さんにこの物件を教えてもらって、ここだなと。筑前前原駅からも歩けますし、家のアプローチが砂利道で緑が多くて、家自体も平屋で趣があったので気に入りました。
注目度の高さを再認識
――実際に糸島に住んでみてどうですか?
駅も高速バスの乗り場も近いので、福岡市内へもすぐに行けますし、生活に必要なスーパーや銀行などは自転車で行ける範囲内にあるので、とても便利です。家も広いので、キャンドルの制作も道具を広げて思いっきりできますし。
それと、移住して糸島の注目度の高さは再認識しました。移住した8月末からクリスマスまではキャンドルの制作に追われて、なにも広報できてなかったのですが、それでも雑誌などのメディアから取材の依頼をいくつもいただきました。糸島の作家ということで一気に注目度が上がるんだなと。
カフェで行ったワークショップの様子と加藤さんの作品たち。 糸島は広いので、自分のライフスタイルに合った場所を
――最後に糸島に移住を希望している人に何かアドバイスを
糸島と言っても広いので、いろんなところに行って自分のライフスタイルに合った場所を探すことが大切だと思います。私は、車を持たなくてもいいように駅の近くで探しましたけど、そこを不便に感じない人は芥屋や雷山など海や山に近いところがいいのかもしれません。
もう1つ、移住の締切は自分の中で決めておいた方がいいかなと思います。私の場合はそれまで住んでいた福岡市内の実家が鳥栖に引っ越すことになったので、それまでに決めなきゃということがあったので決断できました。締切がないともっと良い物件があるのではと迷いすぎて、決められなかったかもしれません。ですので、ある程度良いなと思ったら住んでみて、違ったらまた引っ越せばいいやというぐらいの気持ちでいいのではないでしょうか。
暮らしたからこそ分かることがある。特に糸島の不便なところを体感してほしい。
海のイメージが強い糸島ですが、南の方に行くと山や田園風景も。4年目にして個人的な注目エリア。 加藤さんが芥屋で暮らしてみて、車を持たない自分には駅が近い場所が良いと判断したように、生活してみて初めて実感することがたくさんあると思います。ぜひトライアルステイに参加して、自分に合った場所を見つけてください。
もう1つ、トライアルステイのコツをお伝えすると、良いところではなく、不便なところをぜひ体験してほしいです。例えば、交通の不便さや、冬の寒さ、庭や家の手入れの大変さなど、暮らしてみないと気付かない苦労がいくつも見つかると思います。そんな大変な点があっても移住したい気持ちが変わらなかったら、楽しい糸島生活が待っているのではないでしょうか。
物件は漁港に沈む夕日が印象的な加布里
そして、今回の舞台となるのは昨年に引き続き加布里の一軒家。個人的には利便性と自然環境のバランスが糸島の中で一番取れている地域ではないかと思っています。昨年の参加者からも糸島のいろんな側面を体験できたと評判の良いエリアです。
海の向こう側には糸島の象徴の一つでもある可也山がそびえ、ひいた海に写る夕焼けも見惚れるほど美しい。毎日変わる景色、飽きることはありません。
夕方の加布里。潮がひいた加布里湾に移る夕焼けは幻想的です。 福岡市へも、海へも、山へも行きやすい立地
それと嬉しいのが、加布里駅まで自転車で10分程度という立地。その加布里駅から天神までは電車で40分弱。また、天神や博多駅行きの高速バスの乗り場も近くにあり、昨年の参加者からは「通勤ができることが分かって移住へのハードルが下がった」という声をいただきました。
次に糸島市の真ん中に位置する立地も見逃せません。ここなら、海岸線にカフェが並ぶ二見ヶ浦や野北にもすぐですし、糸島の様々な場所に点在する伊都菜彩や志摩の四季などの直売所をはしごすることも可能です。ある意味、糸島を満喫するにはもってこいの場所。
生活がしやすいにも関わらず、自然も満喫できるこの環境、ぜひ体験してください。
糸島市の真ん中に位置する加布里。駅も近く福岡市中心部にも行きやすい場所です。 目の前の漁港には、おいしい干物屋さんに冬にはカキ小屋、小さな砂浜も
そして、今回の物件は加布里漁港のすぐ近く。近所には干物が干されていたり、冬にはカキ小屋ができたり、隠れ家的カフェがあったりと古き良き漁師町という場所にあります。
さらに、漁港の近くにある小さな砂浜は人が少なく、まるでプライベートビーチのよう。思う存分海水浴を楽しむなら、芥屋などのビーチに行った方がいいかもしれませんが、日常的に遊ぶのであれば、こちらで十分。
漁港がある加布里。干物にカキに、魚介類が豊富。近くには小さな砂浜も。 物件は、2世帯は住める大きな戸建。近所付き合いが濃いエリア
物件はというと漁港から少し入ったところにある一軒家。大正と昭和、平成という3つの時代に建てられた家が並ぶ不思議な物件。今回はそのうち2つの家がトライアルステイの舞台となります。
母屋となる昭和の家は、まさに昭和という雰囲気。「おばあちゃんの家ってこんなんだったな~」という感じです。ただし、水回りはなかなかの清潔感。これは嬉しいポイント。もう一方の平成の家は、よくあるアパートのような作りなので、こちらの方が慣れていて落ち着くという人もいるかも。1階の広いガレージには、なぜか卓球台も。
また、昔ながらの漁師町ということもあり、近所付き合いもそれなりに濃いエリア。昨年は、お近所への挨拶をきっかけに隣のおばあちゃんや漁師さんと仲良くなり、お裾分けをいただいた人も。子供が少なくなっているエリアなので、特にお子さんがいるとみなさん嬉しそうです。
今回のトライアルステイ物件。大きなガレージがあり、何かしたくなります。 尚、この物件、トライアルステイ後に借りたいという方がいれば、オーナーさんがご相談にのってくれるそうなので、ここを足掛かりに本格的に糸島移住を始めるチャンスでもあります。
体験中には、物件ツアーや移住者との交流会なども
今年のトライアルステイでは、体験中に糸島にどんな物件があるのか案内するツアーや移住者や地元住民との交流会も計画中。
物件ツアーでは、糸島のエリアによる物件の特徴やだいたいの相場観などを実際に案内しながら説明していきます。また、交流会では、既に糸島に住んでいる移住者や地元住民の生の声を聞く機会を。何だかんだ言って実際に住んでいる人の話を聞くのが一番参考になります。
それでは、本題の糸島トライアルステイ2016のご案内
以下、少しかたいですがプログラムの紹介です。
糸島市では、定住人口の拡大につながるまちづくりを展開することにより、市民が生活の質の高さやそこに住む誇りを実感し、市外の住民からは住んでみたい土地として選ばれる地域となることを目指しています。
そのため、糸島市には移住希望者にとってどのような魅力があるのか、また、どのようなことが要望されるのかといったことを調査することを目的として、福岡都市圏等の移住希望者を対象としたモニタリング調査「糸島市トライアルステイ」を行います。
具体的には、糸島市での暮らしに関心のある方に、市内の空き家で約2~3週間生活・通勤などを体験していただき、その後、受入体制の整備のためのヒアリング・アンケート調査にご協力いただきます。
なお、本事業は、実施主体である糸島市より、その委託を受け、株式会社DMX(福岡R不動産)が実施しています。滞在中のサポートは糸島市の担当者と福岡R不動産のスタッフが行います。
続いて、募集概要です。
滞在場所:糸島市加布里
期間:
第1期 7月2日(土)~7月24日(日) 【23日間】
第2期 7月30日(土)~8月14日(日) 【16日間】
第3期 8月20日(土)~9月4日(日) 【16日間】
第4期 9月10日(土)~10月2日(日) 【23日間】
第5期 10月8日(土)~10月30日(日) 【23日間】
第6期 11月5日(土)~11月27日(日) 【23日間】
第7期 12月3日(土)~12月25日(日) 【23日間】
第8期 1月7日(土)~1月29日(日) 【23日間】
※期間中は、第1期と第4期~第8期は最低14日間以上、第2期と第3期は最低10日間以上の滞在が必要となります。
対象:糸島市への移住に興味のある方
定員:8組程度
条件:
○賃料 500円(1物件1期あたり)。
○水道光熱費は1日あたり700円
(第1期と第4期~第8期16,100円、第2期と第3期11,200円)の費用がかかります。
○保証金 3万円(事後に水道光熱費等を精算します)。
○事業趣旨をご理解いただき、体験中のアンケート・インタビュー等にご協力ください。
○体験中の写真とインタビューの内容は記事として糸島市のホームページ等で情報発信いたします。
○メディア取材にご協力ください。
○必要最小限の家具(座卓等)、家電(冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・洗濯機)は実施者がご用意します。
注意事項:
・期間はご希望に添えない可能性があります。
・物件は掲載のものから変更になる可能性があります。
・使用できない部屋がある場合があります。
・寝具・リネン・タオル等はご持参ください。(最低限の家具・家電はご用意いたします)
・車があると生活が便利になるため、車の手配は各々行ってください。
・定員を超えた場合は、頂いたアンケートをもとに選考させていただきます。
(当選者には6月8日以降メールでご連絡いたします。)
・募集締切は6月6日(月)となっています。お早めにご応募ください。
トライアルステイに参加希望の方は下記のアンケートフォームよりお申し込みください。今回はお申し込みできない方も、糸島での生活にちょっとでもご興味がありましたら、ぜひアンケートにご協力ください!
※募集は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。