物件をさがす
特徴で絞り込む
条件で絞り込む
賃料
価格
建物面積
土地面積
エリア
選択してください
その他の条件
< コラムTOPへ
2012.12.21

那珂川エリア ~川のある暮らし~

松田亜紀
 

福岡の街を代表する光景の一つに、川沿いに並ぶ屋台のネオンを映した那珂川や桜並木に彩られた室見川といった、水と街とが共存している姿があると思います。そこで今回はその中の那珂川に面した4つの町(春吉・清川・住吉・美野島)に焦点を当てて、川沿いのエリアが持つ魅力を探す小さな旅に出てみました。


那珂川沿いに建ち並ぶレトロマンション群。

とその前に、まずは下記の地図をご覧ください。こちら昭和30年頃の福岡市中心部の様子。私達が生まれる前からの歴史を踏まえながら見て行くと、普段知っている顔とは違った街の顔が見えて来ます。


出典:福岡市総合図書館

那珂川ウエスト(春吉・清川)

春吉は天神と隣接した中洲側にあります。博多駅へは自転車で10分圏内。清川はその南に位置するものの、天神・博多共に同じ自転車圏内の距離感。それが昔は下級武士の住まいが集まった地区だったり、清川に至っては戦後の町名に過ぎす、以前は「新柳町」と言う名の色街だった時期があると言うことを知っている人はどの位いるのでしょう。

「清川に住む」と聞くと、一定の年代以上の方が顔をしかめるのはこの為ですが、戦後のキャバレーやパブに混じり、一流の店も軒を連ねていた繁栄の時代を思うと、現代の繁華街である中洲とはまた違った浪漫を感じずには居られないし、何故プロの板前さんご用達の柳橋連合市場が、春吉と清川の境のこの位置にあるのか分かる気がします。


昔の面影をそのまま残す柳橋連合市場。

ちなみに「渡辺通駅北地区」市街地再開発事業の波に乗り、現在も着々と新築マンションが増え続け、後に続く形で飲食店等も増え続けている春吉ですが、従来型の都市開発が進む中、キャナルシティ博多の南端からつながる幅18メートルの都市計画道路「渡辺通・春吉線」にて新たな第3セクターを目指す一方で、福岡大空襲にて羅災しなかった古い街並みが混在しているところが、この街の個性であり、都心の割にはまだ坪単価が割安であることも、大いなる魅力だったりするのです。


新旧建物のコントラスト面白い。

那珂川イースト(住吉・美野島)

住吉と言えば、県外からも多くの買物客が訪れるキャナルシティが浮かびますが、ここには「カネボウプール」、そして南の美野島にかけてのエリアには同紡績工場と発電所がありました。


イーストサイドも劣らずに新旧コントラスト。

どちらも天神自転車圏内、そして博多駅徒歩圏内であるにも関わらず、現代に至るまで込み入った道が多く、開発・区画整理が進んでいない点では以前のウエストに似ていると言えるかも知れません。どこか時間の流れに取り残されたような印象を受けるのは、きっとそのため。

今でもマンションの間に、従業員街だった頃の名残を見せてくれる小さなアパートや戸建が密集し、個人商店の自然集積は美野島商店街に。電車こそ走っていないけれど、それさえ割り切れれば、天神⇔博多を繋ぐバスの本数も多く生活に支障はなさそう。マニアックな物件をお探しの方には、穴場と呼べるエリアの一つだと思います。


顔の見える買い物っていいです。

そして忘れてはいけないのは、このエリアには古参もののレトロビルや、それを改装したリノベーションマンションの存在があること。

いずれも川沿い1列目や、緑豊かな住吉神社脇と言った特性を備えてはいますが、例えば川の傍なら、窓の外に広がる解放感(間に川があることで眺望が抜けている)の代わりに、夏は涼しく冬は正直少し寒いと言ったデメリットだってあるはず。でもそんな建物が長く残り続けているのは何故だろう。その答えは上の商店街で感じた温かさの中にある気がします。

川沿いエリアの魅力とは?

天神⇔博多のど真ん中にありながら、昔ながらの建物や商店街が残る街並み。開発が進んでいるとは言え、長くその土地に住んできた高齢者の姿も多く、日常的に世代を超えた触れ合いが存在する。そんな下町としての下地があった上で・・・いつの時代も変わらない流れを見せてくれる那珂川の存在は、世代を超えた安心感を与えてくれるものではないでしょうか。

つまり川沿いエリアの魅力とは・・・
『川+下町人情→人をほっとさせる癒し的魅力』
手前味噌ですが、そんな癒しのエリアに私達のオフィスもあります。

URLをコピー
< 前の記事 記事一覧 次の記事 >
このブログについて

海も川も緑も、そして街も空港も、なんだってすぐそこにある福岡。東京から移住して、気づけばその魅力を満喫すべく、会社を立ち上げたり、倉庫のような物件を改装してオフィスにしたり、果てには芥屋の海沿いに土地を買ってしまったり。徐々に増えていく福岡R不動産のメンバーとともに、この街の魅力を再発見する日々を綴ります。
福岡R不動産トップページへ

著者紹介

本田雄一
長谷川繁
坂田賢治
松尾隆文

関連コラム
2012.3.21
改めて、福岡エリア特集はじめます。
2012.3.21
大濠エリア 〜特別な環境を日常使いする〜
2012.4.7
南の丘エリア 〜緑と眺望を手に入れる〜
2012.10.24
港エリア ~都心で、海とともに暮らす~
2013.2.12
生の松原・今宿エリア〜少しだけ都心を離れて海と暮らす〜
PC版 copyright(c)福岡R不動産