FUCAクロージングイベントレポート
福岡市中央区平尾で2012年から行ってきたFUCA。いったんのお別れ。またいつか!
こちらの記事で紹介した、5年間にわたるアートスペースFUCAの軌跡を「アーティストインキュベーションプログラム」参加アーティストと共に振り返る、最後のアートイベントが3月3日~3月5日に開催されました。
1階のイベントスペースには、第1期~第4期のアーティスト16名の作品を展示。
2階のアトリエスペースは、第5期メンバー4名が現在も入居中のため、イベントの3日間はアトリエを解放、自由にご覧いただける状態に。
今回、イベント開催の中心となったのは過去FUCAに入居していたアーティスト達。
これまでの20名のアーティストプロフィールをまとめたリーフレットを、第2期小嶋健一さんが作成。当日会場で配布されました。 リーフレットの他に、DMと、FUCAで開催されれたイベントをまとめた動画は、第2期マツミシンノスケさんが作成。
DM 動画は展示の間、会場でエンドレス再生された。 アーティスト作品展示。多様な作品が並ぶアート空間となった。 会場の照明は、第1期の百瀬さん率いるアートパフォーミングカンパニーMMSTが担当。いつもとはガラリと違う空間に。
3月3日(金)の20時からは、FUCA BAR 〜Final〜。
本業はデザイナーである第2期小嶋健一さんを中心とした第2期生による、プロ顔負けの美味しい料理にお酒が用意され、これにはみんなが舌鼓を打ちました。3000円は安い!
21時からのトークは坂田賢治(FUCAディレクター)とモデレーターの山路祐一郎さん(テンジン大学副理事長)の乾杯からスタート。山路さんはこれまで2度開催されている、ART FAIR ASIA FUKUOKAの実行委員でもあります。
左が山路さん。右が坂田さん。 会場は満員御礼、ソファもありましたがほとんどの方が立ち見状態。 立ち上げ時、「ひらめいた」からオープニングイベントまではわずか3ヶ月弱。 5年間、1年に4名にずつ入居してもらう中で、福岡の街との相性も考えるようになり、アーティストの選定基準も変わってきたというディレクターの坂田さん。
坂田さんの堅さとユルさがFUCAの5年間を支えました。
FUCA5年間の振り返りの後は、野元和也さん(ギャラリー梯子酒ディレクター)が加わり、福岡ならではのアート活動について。
地元アーティストの作品を飾る、ってかっこいい! 一言にアートと言えど、ストリートから画廊、ギャラリー、美術館。その楽しみ方は人それぞれ、好みもあります。
FUCAも「福岡の街」と「アート」が互いに高め合うためのアクションとして一石を投じることができたと信じ、今後に繋がっていくことを切に願います。
僕たちの目標は、”ギャラリー梯子酒の定期開催を通じて、福岡をアートフレンドリーな街にすること”! 「福岡のアートはこれからなのに!」とクローズを惜しむ声や、アーティストからは、「FUCAに入居した頃に自身のアートワークの軸ができた」「FUCAに入居してできた繋がりが現在を作っている」などの声をいただきました。
イベントには、アート関係者だけでなく幅広く色んな方が来場し、多くの人に支えられて成り立っていたことを実感。色んなものが交差する”場”となったFUCAらしいクロージングでした。
第5期にアトリエ入居した私としても、FUCA(Fukuoka Urban Community of Art)がどこかで復活してくれることを、心から願っています!