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2015.2.5
real local

福岡ガイド1 コンパクトな福岡を味わう一日

本田雄一(福岡R不動産/DMX)
 

福岡R不動産のメンバーが、県外から人が来たときに案内したい、おすすめの福岡のコースをご紹介します!

ご飯がおいしく住みやすいコンパクトシティとして有名な福岡。旅行や出張で来る方から、「昼間はどこに行ったらいいのか」「おいしいお店はどこか」という質問をいただくことがよくあります。

中洲屋台や太宰府天満宮といった観光地を訪れるのもいいのですが、ぜひ生活する視点でこの街を見て、福岡のコンパクトさを味わって欲しいです。なぜ移住者から選ばれているか、感じてもらえるはず。

ある人が言っていました。「観光とはガイドブックに載っている場所を確認する作業ではない。その街の日常を体験することだ」と。

それでは僕が、県外から知人が来た時に案内するコースを紹介します。

1. 天神をぶらぶらする

天神のシンボル的建築物、「アクロス福岡」 。福岡のど真ん中に、広大な芝生(天神中央公園)とアクロス福岡の屋上緑化が融合して、すごい景観。

福岡・九州最大の街、天神を出発地点としましょう。すでに空港からのアクセスがとんでもなく便利(地下鉄で12分)だということに気づきつつ、芝生が気持ちいい天神中央公園から段状に屋上緑化されたアクロス福岡を見上げると、街と自然の距離感の近さを実感してもらえるはず。

続いて西に向かい、ブランドショップが並ぶ目抜き通り「西通り」を超えて、大名(だいみょう)エリアに入っていきます。地名の通り、昔は城下町だったこのエリアは細い路地が入り組んでおり、感度の高いショップ・飲食店が並んでいます。天神・大名を1時間歩くだけで、福岡で買えないものはない、と商業レベルの高さは感じていただけるかと。

ちなみに、多くの人がここから徒歩圏内又は自転車で15分程度の範囲に住んでいます。オフィスもこの周辺が多く、天神は気張って出かける商業地ではなく、すぐそこの繁華街という日常。

次のコース(大濠公園)に向かう途中でランチするならオススメはこの辺り。どこも観光客はほとんど来ないはず。

(左)わっぱ定食堂:豚汁がうまい、そしてボリューム大。 (中)天ぷら だるま:カウンターで1つずつ揚げたてを食べるのが福岡スタイル。 (右)海鮮丼 日の出:若干ルート外れますが、海鮮丼をぜひ。

参考コース(天神〜大濠公園)

地図を見る

2. 大濠公園を味わう

大濠公園内にあるスターバックス。よく読書しに行きます。平日の昼間が狙い目。

福岡のセントラルパークと称される都心のオアシス、大濠公園。天神から2km(地下鉄で2駅)、歩いても30分程度の位置にこれほどの自然があるのは福岡の大きな魅力です。中央の巨大な池を囲んで1周2kmのランニングコースになっており、週末や夜はランナーでいっぱい。家から走って行って、ここを数周して帰ります。国内最高の立地にあるスタバでゆっくりするのもオススメだし、まもなく2月6日には新しいレストラン・カフェもオープンする予定なので、福岡に来たら絶対訪れるべき場所になるはず。福岡市美術館も隣接しているので、一緒に訪れるのもあり。

大濠公園の西から南側にかけていいマンションが建ち並ぶ。俗にいう大濠一列目。

ちなみに周囲の住宅地(特に西側)は福岡で最も高級なゾーンです。築年数の古いヴィンテージマンションなら手頃な価格帯でもあるので、移住に興味ある方は物件見学してみてもよいかも。大濠エリアの物件事情はこちらも合わせてどうぞ。

都心のリラックスゾーン(1)大濠エリア〜特別な環境を日常使いする〜

3. 糸島の自然に惚れる

二見ヶ浦のカフェが建ち並ぶ海岸線。都心とのギャップに驚きます。

150万人が住む国際都市の中心から車で30-40分の距離に、これほど美しい自然環境があるのは奇跡と言っても過言でありません。自然へのアクセスの良さは、福岡の生活を豊かにすることに大きく貢献しています。

さて、糸島に行く場合、車が必須になります。天神・赤坂周辺でレンタカーを簡単に借りられますし、タイムズカープラスというカーシェアの会員になっておけば、そこら中に停まっている車を使えます。

時間がある方は下道で海沿いを走ってもいいですが、1時間はかかるので、今宿インターまでは高速で行くのがオススメ。

そうそう、移住に興味がある方は、糸島に行く前に一つ立ち寄って欲しい場所があります。「今宿駅前1丁目」の海岸沿いです。

海から砂浜と歩道だけを隔て、住宅が建ち並んでいるこのエリアは福岡でも特別。特筆すべきはこの環境がなんと駅徒歩5分だということ。その今宿駅からは25分で天神です。Door to Door 30分で電車通勤できる奇跡の海一列目。

海・浜・歩道・住宅。素晴らしい環境です。

そこから博多湾沿いを走り、糸島半島の先端へ行くと、海沿いのカフェが建ち並ぶ二見ヶ浦(ふたみがうら)に到着。どのお店も海が見えて気持ちいいです。寒くない季節ならパームビーチカフェの外のデッキがベスト。

書籍「全国のR不動産」の福岡編の表紙となった風景。(パームビーチカフェ)

時間があれば行って欲しいのは、糸島半島の先端、芥屋(けや)にある「またいちの塩」。海水をろ過して塩をつくっている製塩所です。サンセットロードという海沿いの道を西に向かって気持ちよく走りましょう。到着直前には砂利道になり不安になりますが、ロケーションとその光景のインパクトは絶大。

またいちの塩。塩ってほんとに海水から採れるんですね。と再認識させてくれる壮大な空間。塩も販売してます。

最後に、10月下旬から4月までの季節なら牡蠣小屋もオススメ。船越の漁港が老舗ですが、最近はいろいろな場所に出現しています。

ドライブがてら、ちょっとつまんでみては?

参考コース(天神〜糸島)

地図を見る

4. 福岡の夜を愉しむ

ここまでですでに満腹感もあるでしょうが、福岡は夜が本番。飲食店は平均レベルが高いので、適当に入ってもあまりハズレません。九州中から集まる最高の食材を福岡の料理人のセンスで仕上げているからでしょうか。リーズナブルにうまいのが福岡の特徴。

うまい店はいくらでもあってキリがないので、ぼくが個人的に好きなお店をジャンルごとにリストアップしておきます。少しずつ食べ歩くのもありですね。

魚・海鮮:きはる(春吉)、だぼ(長浜)
水炊き :とり田(薬院)、華味鳥(天神・西中洲 他)
もつ鍋 :味味(大名)、煮こみ(平尾・大名)
焼鳥  :かわ屋(警固)、松介(春吉・西中洲)
餃子  :池田屋(大名)、李(薬院)
うどん :因幡うどん(天神・博多)、かろのうろん(祇園)
ラーメン:鳳凛(春吉)、Shin Shin(天神)
屋台  :けいじ(警固)、ぴょんきち(天神)

ちなみに、よく博多が中心だと思って博多駅辺りのホテルを予約する人が多いのですが、夜遊びするなら天神〜中洲近辺のホテルがオススメですよ。

今回は、天神→大濠公園→糸島と比較的ベーシックなコースを紹介してきました。次回はよりディープな福岡を知るためのスポットを紹介いたします。

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