2016.12.7 |
Rトピックス もっと早く知りたかった壱岐の魅力 〜壱岐ガイド(3)坂田賢治(福岡R不動産/DMX)、田中博子(福岡R不動産/DMX) ローカルガイド壱岐編、第3回の今回は僕が知らなかった壱岐の一面に注目。 壱岐と言えば、美しい海と砂浜、それから新鮮な海の幸と壱岐牛。そんなイメージしかなかった僕ですが、今行っているプロジェクトで壱岐に通ううち、そのイメージがどれだけ浅かったか思い知ることになりました。今回は、6カ月通い続けてわかった、壱岐の新たな魅力をご紹介していきます。 海の上の参道を渡って「小島神社」へ まずご紹介したいのは、壱岐のパワースポット、芦辺の小島神社。島全体が神域になっているこの神社、なんと干潮時にしか渡ることができない特別な場所なんです。 時期によっては朝日も望める小島神社。しん、と静謐な空気の中、海から現れた参道をゆっくりたどっていくと、それだけで心が洗われていくような不思議な気分になります。もし通りすがりに参道が姿を見せていたら、運命的な何かを感じてしまいそう。 実は、壱岐は全国でも有数の神社スポット。小さなものも合わせれば、その数は1000にも上ると言われています。小島神社以外にも、200体以上の石猿像に出会える男岳神社や、神道発祥の地という説もある月讀神社、ゼロ磁場がある女岳神社など、興味深い神社がたくさん。 サンセットビーチ「里浜海水浴場」からカヤックで漕ぎ出そう 里浜海水浴場は、遠浅で透明度が高い海水浴スポット。 この里浜海水浴場は入江になっているので、風の強い日でもこの場所は波が静か。安心してカヤックが楽しめる環境になっているんです。しかも嬉しいことに、ここは夕日の美しいスポット。日暮れ時に漕ぎ出せば、一面が金色に染まる幻想的な風景に出会えます。 無人島「辰ノ島」でトレッキング 次にご紹介したいのは、無人島でのトレッキング。向かうは壱岐の北側に浮かぶ無人島、辰ノ島。勝本港から船で10分ほど、真っ白な砂浜と驚くほど透明な海がフォトジェニックな、壱岐の隠れた観光名所です。実は前2回のコラムでトップを飾った写真も、この辰ノ島の海水浴場で撮られたもの。そんな海が魅力の辰ノ島ですが、実は海を望むトレッキングコースという、もうひとつの楽しみ方もあるんです。 緑の谷間に沿って山肌を登りきると、そこには島の裂け目のような岩壁が。穏やかで透明な海水浴場とはうって変わって、ここから見えるのはダイナミックに波立つ玄界灘。はるか遠くの海面から響いてくるのは、岩にぶつかっては砕ける波の音。海に削られて現れた地層を前に、島の歴史に思いを馳せるひとときです。 トレッキングコースの終着点は、海面から高さ60メートルの断崖絶壁。なんとこの崖、柵がひとつもないんです。真っ青な海と空のパノラマに包まれて、心が空っぽになるようなリフレッシュ体験が楽しめます。 崖の突端を折り返して下り道へ。ここからは、海水浴場はもちろん、船で賑わう港の様子まで一望できます。玄界灘の荒海と、ゆったりとした勝本港、ひとつながりの海でふたつの顔が楽しめるのも、辰ノ島トレッキングのポイント。 こんなふうに海水浴もトレッキングも楽しめる辰ノ島ですが、実は島へ向かう遊覧船の運航は10月末または11月末まで(※年によって異なるようです。必ず事前にご確認ください)。例年通りなら再開は3月、つまりこのコラムが掲載される頃は、残念ながらちょうどお休み中ということに。えーっという声が聞こえてきそうですが、ごめんなさい、それでもどうしてもみなさんにご紹介したかったんです。 島の温泉「湯本(ゆのもと)温泉街」を満喫 トレッキングやマリンスポーツを楽しんだ後、疲れを癒やすのにぴったりなスポット、といえば温泉。 島の西側に位置する湯本は、古くから湯治場として知られた温泉地。温泉旅館の露天風呂から、1回300円の庶民的な大衆浴場まで、バリエーション豊かなのも湯本の特徴です。 リッチな温泉旅館の海が見える露天風呂もいいですが、ここはぜひ地元の人たちが集まる大衆浴場に行ってほしいところ。扉を開けたら、脱衣所と浴室が一緒になっている、いかにも地元の人たちのお風呂といった風情のある大衆浴場だったり……。ひと仕事終えた地元の人たちが赤錆色のお湯にゆったりと体を伸ばしている、そんなローカル感あふれる温泉体験ができること間違いなしです。 もし今行くなら、ぜひ旬の魚を 最後に、もしこのタイミングで壱岐に行くなら、お伝えしておきたいのが壱岐の魚の美味しさについて。 風が冷たくなってきた今日このごろ、壱岐の人たちが口を揃えてこう言うんです。「壱岐の魚はこれからがうまい」「冬に来ないのは本当にもったいない」と。 |
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