2017.7.3 |
Rトピックス 福岡R不動産のこれまでと、これから。長谷川 繁(福岡R不動産/DMX)・本田雄一(DMX) 2008年4月、東京、金沢に続き3番目にオープンしたR不動産が「福岡」だった。もう少しで10年、いろいろな思い出や出来事が脳裏によみがえってくる中、今この文をしたためている。 コンパクトな都心部を中心に、30分〜1時間圏内に海あり川あり山ありと、東京や湘南・房総をギュッと縮めたような街・福岡には、実は面白い物件が山ほど眠っていた。リノベーション物件、世界的建築家がデザインした集合住宅、幕末築の古民家、海沿いの家、360度緑に囲まれた山小屋などなど、発見する度に興奮してきた。 また、ユニークな物件を発見するだけでなく、物件をつくることにも関わってきた。1部屋のリノベーションという小規模な案件から始まり、マンション一棟のリノベーション、新築の複合ビル、シェアオフィス、アートインキュベーション施設など、自分たちが欲しかった空間を、時には自分たちの手で、時にはオーナーさんやデベロッパーと組んでつくってきた。 都心の暮らし、郊外の暮らし、そしてそれらを行き来する暮らしを一つのサイトで提案・紹介しているのも「福岡」R不動産の特徴かもしれない。福岡は今、政令都市中で最も人口増化率が高いが、この流れは2011年の震災以降で体感的にも加速してきたように思う。そのニーズに応えるかたちで、僕らはトライアルステイ(お試し居住)や移住定住促進のプログラムを6年間にわたり、福岡県内22の市町村と共に提供し、たくさんの移住のお手伝いもしてきた。 その本質は、「街のファンをつくること」。移住定住の前にある滞在型の観光という側面から、より深くローカルな街の良さを知ってもらうためのツールとして、その土地独自のローカルマップの企画制作も行った。 そして、これから。 僕はこの変化を前向きに捉えている。新しい価値観が流入することで、文化も育っていくし、不動産的な地図の味方も変わっていくだろう。今まであまりイケてなかったエリアが、ヨソ者視点では実はイケてるということもある。エアビー時代の新しいかたちの物件も生まれてくるだろう。 |
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